以前の記事にて、COD/COIの棲み分けを前置詞(なし、à、de)及び目的語(人、モノ)の切り口で整理しました。
以前は、★の箇所については説明しませんでした。同じpronomを複数の用途で使っており、複雑なためです。
今回は、この「y」と「en」に注目していきましょう🤭それぞれ、以下の用途があります。以前の記事では、わかりやすくするために「場所」と「モノ」を一緒くたにしていました。
1つずつ見ていきます。
「y」
à + モノ
これはシンプルですね。前置詞「à」+目的語(モノ)を「y」で言い換えます。
J'assiste à un magnifique match.
→J'y assiste.
(à + )場所
「y」を使って、主体のいる(いた)場所、及び行き先を表現することができます。
が、前置詞「à」がなくとも、場所を表す表現は「y」で言い換えることができてしまうのです。
à + 場所
まずはこれまで通り、前置詞「à」ありのパターンです。前置詞「à」+目的語(モノ)を「y」で言い換えます。
Nous allons au parc.
→Nous y allons.
場所(「à」なし)
次は前置詞「à」なしのパターンです。この用法の適用範囲はかなり広く、「どこ?」の答えとなる部分は「y」言い換えることができてしまいます。
Le livre est posé sur la table.(本はどこに置いてある?:sur la table)
→Il y est posé. (本はどこに置いてある?:y)
Lili est arrivée chez elle.(彼女はどこに着いた?:chez elle)
→Elle y est arrivée. (彼女はどこに着いた?:y)
次は「en」の用途を見ていきましょう。
「en」
de + モノ
これもシンプルですね。前置詞「de」+目的語(モノ)を「en」で言い換えます。
Je parle de ce problème.
→J'en parle.
J'ai besoin de manger quelque chose.
→J'en ai besoin.
de + 場所
「en」では、前置詞「de」とともに表される、主体の元いた場所を表現することができます。「y」のように、「特定の前置詞でなくとも『どこ?』にあたる情報ならいいよ!」というわけではありません!
Mes cousins reviennent de Belgique.
→Mes cousins en reviennent.
Ces objets viennent d'Afrique.
→Ces objets en vienne.
数量表現(indéfini)
動詞が前置詞を取らず、目的語が以下図のような数量(不定)表現の場合、「en」を使う必要があります。
Elle a bu de la bière.
→Elle en a bu.
John écoute un CD.
→John en écoute un.
Sophie voudrait recevoir beaucoup de fleurs.
→Sophie voudrait en recevoir beaucoup.
Hélène a commandé des vêtements.
→Hélène en a commandé.